美しく、耐水性も良好。カンボジア製、 思いがこもった編みしごと

カンボジアの「ラペア」という藤の一種を使ったかご製品を展開する moily は、世界の貧困地域でボランティアを行なっていた池宮聖実さんが主宰するブランドだ。かごバッグから収納まで幅広い商品はどれも耐久性が高く、バシャバシャと水洗いできるのが魅力。丁寧な現地の手仕事が編み出すこちらの敷物は、壁にかけてリースとして使っても美しい。(※火から降ろしたてのもの、重すぎるものは置けません)
スムースでシルキー、「泡までおいしい」を充実させるマシン

1979 年にデンマークで設立されたブランド「menu」がビールのためにつくったホイッパー。ブロンズカラーが美しいマシンの中に少量のビールを入れスイッチを入れると、たちどころにきめ細やかな泡に仕立ててくれる。出来た泡は割れにくく、グラスに入ったビールの液体そのものをかき混ぜずこちらのマシンで別に仕立てることで、全体の風味を損なわずに楽しめる。
シャープなかたちと滑らかさ 現代の暮らしにマッチする備前焼

岡山・備前生まれ、東京造形大学を卒業後に美濃で学び、2003 年より自宅にて備前焼を中心に制作を続ける森本仁。つくり手として追求することはもちろん、器を使う側としても暮らしへの溶け込みやすさを重視して作られる器は、見た目以上に使いやすい。「白花」シリーズは、備前で取れる鉄分の多い土を使い、あえてフラットに。釉薬を一切使用せず灯油窯で高温で焼き締めた器は、モダンな趣だ。
ローカルな生活道具をヒントにした 北欧らしいデザインが魅力

茨城・笠間で活動する陶芸家、船串篤司の作る器は無駄のないソリッドなかたちが特徴的。リムやレリーフ、貫入の美しいシンプルな器は、たちまちに盛る料理の “ステージ” になって美味しさを引き立ててくれるかのよう。黒釉で作られた器は、ところどころ錆びた金属のような照りのある風合いに仕上がって、独特な風合いを醸し出している。高さがある鉢は料理のほか、花器として使っても美しい。
Photographer SUGURU KUMAKI
Food Styling YUKI YAMAZAKI
Edit & Text KAORU TATEISHI
こちらの情報は『CYAN ISSUE 022』に掲載されたものを再編集したものです。