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FRAGRANCE

南インド “コーラム” から生まれる香りの世界

 2020年夏を彩るISSEY MIYAKE PARFUMSの「シェード オブ コーラム」は、インドへの特別な旅から生まれた。コーラムとは、世界でも類を見ない南インド土着のストリートアート。毎朝、女性たちは家の前で祈りを込め、独自のデザインを描く。これは、何世紀、何世代にもわたり、母から娘へと受け継がれてきた伝統だ。米粉や顔料を指のすき間から落としながら、まるで曼荼羅のような見事な吉祥模様を生み出すのである。

「 ロ ー ド ゥ イッセイ」と「ロードゥ イッセイ プールオム」というふたつのアイコニックな香りを再解釈した、新しいサマーフレグランス「シェード オブ コーラム」。

 今回イッセイミヤケが初めてタッグを組んだのは、調香師マリー・サラマーニュ、そしてパリを拠点とするデザイナーデュオTwice Studioのファニー・ル・ブラとクレモンティーヌ・ベリーの3人。彼女たちは南インド・タミル州の州都チェンナイを訪れ、魅惑の芸術コーラムや、スパイスマーケットで出逢った色や香りをインスピレーションに、新しいサマーフレグランスを誕生させた。

私たちにとって挑戦は明確でした。
イッセイ ミヤケの世界とコーラムという豊かな表現形態を融合させることです。
— Twice Studio

GRAPHIC DESIGNERS Twice Studio (トゥワイス スタジオ) : パリを拠点に活動する、ファニー・ル・ブラとクレモンティーヌ・ベリーによって設立されたアートディレクションおよびグラフィックデザインスタジオ。音楽やファッション、またアートやイベントなど多岐にわたるクリエイションを手掛ける。

この魔法のような景色と、イッセイ ミヤケが与えてくれた自由のなかで、 私はかつてないほど刺激を得ることができました。
— マリー・サラマーニュ

PERFUMER Marie Salamagne (マリー・サラマーニュ) : パリ生まれの調香師。大学で化学の学位を取得後、ベルサイユの香水専門学校 ISIPCAを卒業。フランスのグラースにある香料会社 CHARABOT(シャラボ)での研修を経て、2001年よりフィルメニッヒ所属。「良い香りは、プルーストのマドレーヌと同じ作用を与えます。どこか違う場所へと連れて行ってくれるパワーがある。香りが喚起する感情は、制御できないくらいに力強い、それ自体がひとつの完結した世界なのです」と語り、香りの魔法を追い求め続けている。

インドの光や花々が香るように

ロードゥ イッセイ シェード オブ コーラム オードトワレ 100mL ¥8,700 (ISSEY MIYAKE PARFUMS)

 トップノートはグレープフルーツ、フリージアのフローラルノート。そこに、ほんのりとカルダモンが漂い、サリーの光沢や、夜の寺院を照らすキャンドルの灯と呼応するように光り輝く。
 ミドルノートの核となるのは、五感を包み込むインドのジャスミン・サンバック。ふわりと香るローズペタルに絡むジャスミンは、コーラムのような流れる動きを想起させる。さらに、神々しささえ感じさせる明るさの秘密を握る、ロサ・ケンティフォリア。軽く揮発性のあるノートのみを抽出する方法を使い、花びらの動きを思わせるような香りに仕上げた。
 そしてベースノートはより力強く。パウダー感がありつつもなめらかなバスマティライス(芳香に優れた米)に合わさるのはシダー。最先端な雰囲気と洗練された都会の香りを立ち上がらせる。

輝き、そして優しく包み込むように

ロードゥ イッセイ プールオム シェード オブ コーラム オードトワレ 125mL ¥7,700 (ISSEY MIYAKE PARFUMS)

 トップノートは、弾けるようなカルダモン。輝くような印象を与える2つの柑橘、ポメロとベルガモットが支えるように香りたつ。
 ミドルノートでは、グリーンティーが洗練されたコリアンダーシードのエレガンスを引き立てる。ウッディなベースノートは、シダーとカシュメランが主役。南インドの明るい光の温かさや、チェンナイのマーケットで飲まれているカルダモンミルクティーの優しさを思わせてくれる。

Edit & Text TOKO TOGASHI

掲載商品は、本体価格で表示しており、消費税は含まれておりませんのでご注意ください。

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