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FRAGRANCE

香りのワードローブ

 1964年に自身のつくる世界観を体現するものとして、フレグランスを初めて世に送り出したムッシュ イヴ・サンローラン。彼の創るフレグランスは、纏う人の個性を引き出しながら、その人にふさわしい魅力を演出するものであった。まさにそれは、究極の香りのワードローブ。
 この夏、彼のアイコニックなワードローブにオマージュを捧げた『ル ヴェスティエール デ パルファム』から2種類のフローラルフレグランスが新たに誕生する。

エレガンスの象徴カプリーヌ

 日よけの役割を担ってきた農夫のためのツバの広い帽子「カプリーヌ」は、ムッシュ イヴ・サンローランによってワードローブへと昇華された。1962年、ムッシュ イヴ・サンローランが初めて自身のコレクションを披露する日。白のカクテルドレスに身を包んだモデルの顔は、華々しいカプリーヌで隠されていた。カプリーヌは、神秘的で落ち着いた雰囲気と、流麗なシルエットでアクセントとなる華麗なパラドックスである。彼は、まさにその日から生涯をかけて“パラドックス”と向き合い、ファッションデザインの最前線で、新たな時代を築き上げたのだ。
 パリジェンヌを魅了してきた重要なワードローブの名を授けられたフレグランス。アイコニックに際立つのは、カプリーヌのシルエットを表すようなリリーアコードだ。ユリの花は、彼がお守りのように愛していた花でもある。

※阪急うめだ本店、西武池袋本店、GINZA SIX、公式オンライン ブティック限定

 ジューシーなマンダリンとベルガモットが鮮やかな光を放ち、ドラマティックなカプリーヌのようにユリが花開く。そして、センシュアルな側面を彩る、甘美なネロリエッセンスとイランイランのコンビネーション。黒のバニラポッドをアクセントにして、気高い美しさの下に妖艶さも秘める、パリジェンヌのエレガンスを表現した香りだ。
 ダークマットな質感をイメージしたアッシュグレーに、タキシードに用いられるグランドプードル地の風合いを思わせるキャップ。その品格漂う佇まいにも、パリシックが投影されている。

パワー溢れるマグノリア

 1968年、飛行服だったジャンプスーツは、ムッシュ イヴ・サンローランの手によって女性のボディラインを美しく魅せるアイコンへと昇華された。大胆でパワフルながらも、気品を兼ね備えたスタイルは、決して型にはまることのないマスキュリンとフェミニンの融合を印象的に表現している。以来、ジャンプスーツは常に変化を繰り返し、タイムレスなスタイルとして、彼を語る上では切り離すことができない存在となった。
 女性がパワーを手に入れた喜びの象徴であるジャンプスーツ、その魅惑的なシルエットに呼応するのはマグノリアフラワーの自信に満ち溢れたアティチュード。いきいきと輝くベルガモットと組み合わされ、刺激とパワーを宿した官能的な香りになっている。

※阪急うめだ本店、西武池袋本店、GINZA SIX、公式オンライン ブティック限定

 夜明けのように爽やかなベルガモットが始まりを告げ、次第にフレグランスの主役であるマグノリアが躍り出る。露に濡れた花びらを思わせるピオニーが爽やかさを引き立て、また、フルーティーな香りがホワイトフローラルの陶酔感を際立たせている。そしてラストは、フラワーブーケの香りと調和し、穏やかに締めくくられる。
 イヴ・サンローランの鮮やかでカラフルなジャンプスーツのように、明るいカーマインカラーのフレグランスは、心までも彩ってくれるような存在だ。

Edit & Text TOKO TOGASHI

掲載商品は、本体価格で表示しており、消費税は含まれておりませんのでご注意ください。

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