髪の土台づくりこそ単純なスタイルも一線を画す
CYANなレディたちは、ウェットな質感やブラントカットで生み出す髪の重厚感よりも、柔らかく軽さのあるヘアスタイルをだんだん求めるように。カットやカラーで印象を変えるのも大事だが、その本質は髪の土台づくりにある。特に乾燥しやすい冬は、トリートメントによるケアで髪自体にうるおいとツヤを絶やさないことが大切。おうち時間のおこもり美容としてヘアケアと改めて向き合うことが、この冬のトレンドをモノにするコツだ。


How to Styling

ARRANGE
いっそポニーテールに甘えて愛らしさを手に入れる
首元を覆うファッションが増える冬は、顔まわりをすっきりさせたアレンジが必須。また、深みのあるメイクにはヘアで軽さを出したい。そこで、髪にストレスをかけないためにも無造作にまとめたローポニーは、どちらの点でも説得力がある。しっかりケアされた柔らかい髪であれば、手ぐしでまとめるだけでいい。ヘアオイルをつけた髪に、ホールド力のあるバームを使うと束感が生まれ、ほろほろ落ちる後れ毛がやさしい雰囲気を醸す。

How to Styling

N. KERAREFINE
ケラリファイン
N.(エヌドット)の『ケラリファイン』は、毛髪の再構築を叶えるサロンで行うシステムトリートメント。髪のタンパク質同士のつながりを強めて芯から補修する新成分の “還元ケラチン” に熱を加える技法で、髪本来のしなやかさ、ツヤ、ハリを生み出す。サロンで行う、30分〜50分程度のサロントリートメントと、自宅でできるヘアマスクの持続的なケアによって、髪を健やかな状態に保つ。基礎づくりを整えたいこの冬にぴったりのアイテムだ。
還元ケラチンと熱の効果で指通りがなめらかな髪へ


ケラリファインは、“還元ケラチン” と呼ばれる新成分を浸透させ、加熱によって凝集化することで髪の状態をリセットさせるのが特徴。サロンでのケアは、下の4つの薬剤を順番に塗布し、仕上げにアイロンでしっかりと髪に熱を通すことで、髪の芯部から表面までアプローチする。


これによって、素髪のような仕上がりを実現し、ヘアデザインの幅を広げてくれるのだ。従来のトリートメントは、しっとりしつつも油分で覆われたような重たさがあったが、ケラリファインは軽やかで弾むような質感が最大の魅力。
How to Hair Care

今回の撮影でヘアを担当してくださったヘアスタイリストの徳永恵里さんに、スタイリングの傾向や冬のヘアケアについて伺いました。
おうち時間が増えたことで、美容に力を入れる方が増えたように感じています。スキンケアはもちろんですが、ヘアケアも土台づくりからしっかり整えていくことに興味を持っている方が多いのかなと。
徳永さん(以下、T):そうですね。私はサロン勤務もしているのですが、お客様の中には「遠出はできないし時間がある今しかできない」と、自分磨きをしたいという方が増えています。なので最近はトリートメントをする方も増えたと感じています。
髪の基礎を作る上でトリートメントはやはり重要なんでしょうか?
T:もちろんです。トリートメントを持続的に行うことで髪質が整い、スタイリングもしやすくなります。最近の傾向としては、リモート環境になったお客様がインナーカラーとしてブリーチをすることも増えたのですが、やはりブリーチは普通のカラーよりもダメージがかかるので、並行してトリートメントは勧めていますよ。

徳永さんがディレクターを務めるヘアサロン・Decemberでは、『ケラリファイン』を導入されているんですよね。
T:はい。店頭でも色々なトリートメントを扱ってきましたが、ケラリファインを扱うようになった理由としては、今の環境も大きく影響しているんです。なかなか外出しづらい状況の中で、「美容室に通うスパンを少なくしたい」とおっしゃるお客様が多かったので、なるべく効果が持続するようなトリートメントを導入したくて。ケラリファインは、仕上げのアイロンで熱を通すことでしっかりツヤを閉じ込めてくれるので、持続性が増します。さらにホームケアアイテムもあり、お家で継続してケアができるのでトリートメントとして最適ですよ。
持続性のあるトリートメントは他にも色々ありそうですが……。
T:そうなんです。でもツヤが長持ちするトリートメントは、しっとりしすぎて最初の仕上がりが重くなりがちなんです。だけどケラリファインは、最初から柔らかくて重さはないのに、ちゃんとしっとり感はある。トレンドとして、柔らかい髪質に憧れるお客様が増えているので、その声ともマッチしています。スタッフ同士でも試してみましたが、ツヤの持ちが一番良く、内側から補修してくれるのがケラリファインの最大の魅力だと感じていますね。
やはりトレンドは柔らかい髪質なんですね。
T:そうですね。冬は、カラーでいうと暖色やローライトが流行りそうで、まさしく柔らかい髪を求めているって感じがします。なので、髪自体もしっかりケアして土台から柔らかさを保つことができれば、スタイリングもしやすいですし、トレンド感も出せると思いますよ。

Photography YUYA SHIMAHARA
Hair ERI TOKUNAGA(December)
Make up MARIKO SUZUKI
Styling YUKA SEGAMI
Model MITO YOKOTA
Edit & Text ARISA SATO
こちらの情報は『CYAN ISSUE 027』に掲載されたものを再編集したものです。