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 日本を代表するトップ美容室“AFLOAT”。現在、直営店は都内6店舗、FC店は国内外に19店舗を展開している。今回話を伺った保坂さんは、直営店の“AFLOAT RUVUA”の代表(店舗代表)でありながら、昨年、自身のFC店“The C by afloat”を立ち上げた。“AFLOAT”の中でも、新しい働き方を体現している1人である。

AFLOAT RUVUA店内

AFLOAT RUVUAの内装もすべて保坂さんが担当。「レンガやウッディで温かみのある感じに。お金をかけすぎちゃいました(笑)」

 保坂さんは美容学校を卒業した後、都内有名美容室に1年半勤務。仲の良かった先輩に誘われて“AFLOAT”に異動した。すぐに宮村さん(AFLOATグループ代表の宮村浩気氏)のアシスタントに抜擢されたそう。
「宮村のアシスタントにつけたことは、かなりラッキーでした。技術うんぬんより、僕の場合はノリがいいとかそういうところでアシスタントに選ばれたような気がしますね。今は大人になっちゃいましたが、当時はやんちゃだったので(笑)。撮影やCM、TVとかなり忙しかったけれど、一度も辞めたいと思ったことはなかったです。辞めたいと思わせないくらい、毎日ワクワクさせてもらいました」。
 入社して3年目にスタイリストデビュー。スタイリストになってからは、保坂さん自身がTVや雑誌といったメディアの仕事をバンバンこなすようになる。
 「露出によっていっぱいお客さんが来てくれたのですが、あまりに来すぎて、さばけなくなってしまった時期がありました。キャパオーバーでしたね。そんなこともあって『メディアに出なくても売れてやる!』と思っちゃったんですよね。ちょっと反抗期だったみたいで(笑)。それでメディアの仕事と距離を置くようにしたら、依頼が全然来なくなっちゃって反省しました(笑)。でもその時期に、接客の勉強をしたり、よりサロンワークに力を入れるようになりました。そしてディレクタークラスになり、スタッフとの信頼関係やチームワークの大切さを学びました。アシスタントの指導や教育に目覚めたのもこの頃です」。

シザーケース

シザーケースは下北沢の"DARK END OF THE STREET"でフルオーダー。「細かい部分まで相談できて丈夫なところも気に入ってます」

 その後は、サロンワークを中心に、ヘアショーやセミナー等で活躍を続け、2015年にオープンした“AFLOAT RUVUA”の代表に就任。さらに、2016年には“The C by afloat”を立ち上げるなど意欲的な活動が目立つ。「自分のお店を出したのは、昔から経営にも興味があったのと、地元に貢献したいという思いがあったからです。海老名の都市開発が始まるタイミングに出店したいと考えていました。今はまだ東京の美容室のほうが注目されているけど、地域密着型×トレンドサロンとして海老名からも流行発信できるようにしたいと思っています。東京の美容師さんが海老名に研修に来るぐらいにしたいです」。

“信念を持ってやっていれば それに賛同してくれる人が どこでも集まってくる”

 独立開業ではなく、“AFLOAT”に籍を置いたまま自分の店を開業した理由を聞いてみた。「“AFLOAT”と一緒にやっていたほうが面白いからです。あと、宮村のことを最初は美容師・経営者として尊敬していたのですが、美容師以外のところでも人として勝てないと思ったんです。人として大好きになっちゃたんですよね(笑)。ずっと一緒に働きたいなと。既に2人そのような働き方をしていたので相談しつつ、宮村からもやってみたらいいと言ってもらえたので自分の店を出せました」。
 現在は週に5〜6日“AFLOAT RUVUA”に立ち、週に1日“The C by afloat”に立っているそう。
「どちらも代表という責任があるので、2店舗に対する気持ちは全く変わらないです。お客様に対するサービスの充実やお店の売り上げ管理、スタッフの技術指導などをしつつ雰囲気のいいお店をつくり上げたいと思っています。ですが僕も1人のスタイリストでもあり、今“AFLOAT”で売り上げNo.1ではないので、いつか返り咲いてやろうという思いもあります(笑)。自分を含め、スタッフみんなのモチベーションを上げられたらハッピーだなと思います」。
 さらに、サロンワークだけでなくクリエイティブ活動も大切だと保坂さんは語る。
「クリエイティブ活動をしていかないとサロンワークが劣化してしまう気がします。自分が刺激をうけたものから作品を表現していくことはすごく大事なことだと思います。自分が作品をつくるだけでなく、スタッフの作品を見たりヘアショーに行くことも、新しい考えや発想の気づきを与えてくれるチャンスのひとつになると思います」。

ビジネスツール

スケジュール管理に欠かせない手帳と、セミナーの資料を作ったりスタイル画像の編集をするノートPCは必須アイテム。

最近の美容業界は人手不足という話をよく聞くが、魅力あるサロンなら人材には困らないと断言する。
「“AFLOAT”はどんどん大きくなっていますし、海老名の店も最初は2人で営業していましたが、今では8人になりました。来年には拡張移転する予定です。信念を持ってやっていれば、それに賛同してくれる人が自然に集まってくることを、この1年で実感しました。それには経営理念を確立することと、それを共有することが大事だと思います」。

ファッションアイテム

いつも身につけているゴローズのアクセサリー。「毎朝のルーティンでつけています。頑張りのモチベーションが上がる気がします」

Photography YUYA SHIMAHARA
Edit & Text ERIKO SUZUKI

こちらの情報は『CYAN EXTRA ISSUE』に掲載されたものを再編集したものです。

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