AUDACIOUS FRAGRANCE EAU DE PARFUM
Q. このフレグランスに対して、人々はどのように反応すると思う？
A. さあ、どうでしょうか。（調香師 オリヴィア・ジャコベッティ）
今年25周年を迎えた NARS 。創始者であり、クリエイティブ・ディレクターでもあるフランソワ・ナーズは、72色のアイコニックなリップスティックを発表するなど、絶えず新たなプロジェクトに取り組むクリエイティビティの源だ。そしてこの秋、フランソワ・ナーズ初のシグネチャーフレグランス「オーデイシャスフレグランス オードパルファム」を発表。パートナーに選んだのは、著名な調香師オリヴィア・ジャコベッティである。“オーデイシャス＝大胆” と名付けられた香りとは。
光と闇、センシャリティと個性といった抽象的なコントラストを表現。プルメリアやティアレといった花に、サンダルウッドを調合し、スモーキーな風合いを感じさせることで、ミニマルでモダン、奇抜で個性的な雰囲気を醸し出す。ブラックのボトルに秘められた大胆な香りで、挑発的に呼び起こして。
トップノート：誘いかけるようなプルメリア、スモーキーなインセンス
ミドルノート：官能的なティアレ、イランイラン、サンダルウッド
ベースノート：ほのかに香るホワイトシダー、ホワイトムスク
Q&A WITH OLIVIA GIACOBETTI
調香師オリヴィア・ジャコベッティが NARS に寄せたコメントを一部ご紹介。
Q. フレグランスの開発にあたり、フランソワ・ナーズと仕事をするのはどんな感じでしたか？
A. まるで本を書いているかのようでした。あくまでも彼のストーリーに沿って、私が言葉を選ぶような感じです。
Q. コントラストの要素を重点に置いたフレグランスですが、どのようにして香りの成分にコントラストをもたらしたのでしょうか？
A. 白と黒、光と影のコントラストに取り組みました。白くて神聖な調和を想像し、それを中心に２つの対照的な成分であるティアレの花とスモーキーなお香をイメージしました。ティアレは白の雰囲気だけを保つようにスムースなシルエットを表現して、それをあたたかなウッディーの香りで繊細に包み、暗い靄に覆われている花をイメージしました。
Q. NARS初のフレグランスですが、いままで開発してきた他の香りと特別に何が違いますか？
A. 大きな違いは、クリエーションの全過程を通してフランソワ・ナーズの存在そのものが感じられるという点です。卓越した素晴らしいクリエイターで、彼の情熱は建築や写真などにも注がれ、それが彼の仕事や作品を異なる次元に導いてくれると思います。フランソワは、ビューティーについてよく話してくれて、シンプルに彼のミステリーへの欲望へといざなってくれます。彼に「わかりやすい香水は求めていない。ミステリーを求めているんだ。夜に咲く花のような…。」と最初に言われたことをよく覚えています。
Q. このフレグランスに対して、人々はどのような反応を示すと思いますか？
A. さあ、どうでしょうか。でも本当にフランソワのスタイルを矛盾なく表していると思います。あと、私は透明感を感じる彼のメーキャップがとても好きで、ヌーディさと純粋さの感覚を改めて問いたくなりました。
Edit & Text TOKO TOGASHI
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