冬の美々しさはショートヘアで実現する
女性らしさをギリギリまで削ぎ落としたショートヘアを探究。詰められるところは詰める、そんな無駄のない趣が潔い。まさにジェンダーレスであり、真に美しい。
01 英国少年のクセ毛のように

くすませた9トーンのアッシュオレンジでカラーし、オレンジやブラウンみのある冬のメイクもよくなじむカラーに。全体はマニッシュなラインで、ベースからサイドが繋がるようにカットし、えり足は残してトップの丸みを強調する。バングは目にかかるくらいやや重め。トップ、ハチ上、メインの表面には 20mm のロッドでパーマをあて、中間にうねりをつくることで外人のクセ毛のような仕上がりに。
02 パーマのニュアンスを生かす

スタイリング剤を使ってセミウェットに整えれば、パーマのラフさ、うねり、動きがより効果を発揮する。タイトにするのではなく、あくまでエアリーに。そして何よりも束感を出すのが重要。アレンジは、両サイドのハチ上の毛を1束ずつ取り、後頭部に向かってねじり上げ、後ろでハーフアップ。バングはサイドどちらかに寄せてピンで固定。“適当にまとめる” 感覚で無造作なハネを楽しむ。
03 ミニマルで軽いハチまわり

マッシュショートをベースに、バングは眉上の長さで、眉毛と平行になるように短くカット。ブリティッシュ感を出すために顔まわりはラウンド気味で、毛先はぱつっと揃えている。サイドは流れるようにハサミを入れ、ハチまわりは限界まで毛量をとって、甘さを削ぎ落とす。耳上の毛だけわざと残して切り口を柔らかくすれば、スタイリング剤をつけた手を通すだけでうねりをつけることができる。
04 オールバックこそ大胆に

アレンジなら、クールな美を叶えるオールバックに思い切って挑戦したい。まず、手のひらに 100 円玉大ほど出したソフトなジェルを、洗いざらしの髪につける。前髪をかき上げるようになでつけ、髪全体を後ろに流していく。軟毛ならジェルのみで、クセがつきにくいならスプレーと合わせて使うと良い。しっかりシルエットが決まってきたら、こめかみの毛や産毛は、指でつまんで少し残す。
Salon THE AGATA TOKYO
Hair Stylist NORIHISA IWAI (01, 02) YUTO MARUYAMA (03, 04)
Model MIYU TOMII (01, 02) MEI AYUKAWA (03, 04)
Photography YUYA SHIMAHARA
Edit SATORU SUZUKI
Text ARISA SATO
こちらの情報は『CYAN ISSUE 023』に掲載されたものを再編集したものです。