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つい、おどけたくなるような軽やかさ

 静岡県磐田市に佇むヘアサロン Elin の守屋恵理さんが提案する春のテーマは「軽やかさを感じさせるスタイル」。その軽やかさが指すものとは、スタイリング剤の質やつける量だけでなく、セットするだけで心までもほぐれるようなラフな遊び心がエッセンスとなっている。自分自身に少しのゆとりや隙をつくってあげることで、自然と紡がれる旬の抜け感。この春はそうした “引く勇気” も心にとめて、お洒落も日常も楽しみたい。

style 01

ユーモアにのせて揺れ動くベリーショート

 短く切り込んだベリーショートに、強めのパーマをかけてベースの準備は完了。ワックスを少量手にとって根元から揉み込み、カールをいかすように全体を散らしていく。ポイントはパーマのみに頼らず、ところどころの毛先は遊ばせてハネをプラスすること。髪に存在感を引き出せたら、メイクはなめらかなツヤのみを目もとに配して。カラーレスな色選びを意識することで、くどくならない引き算ができる。

Used Items

L:毛束感や立体感など動きが出しやすいファイバータイプのワックス。ここではほどよいしなやかさをキープできる、ライトハードの3Fをセレクト。R:べたっと色がのりすぎず、ナチュラルな発色が魅力。ピンクみのヴェールをまとったベージュカラーは、春に重宝間違いなし。

style 02

フェミニン時折マニッシュなショート

 マッシュっぽいカットラインでメンズっぽく。反してカラーは、ブリーチした髪にウォームブラウンをかぶせてレディっぽく。型にはまらないショートヘアなら、マニッシュとフェミニンの両方を装えるこんな組み合わせも心地いい。今回のスタイルは女度を気持ち高めて、髪にはツヤの出るクリームを、肌には濡れ感のあるハイライトを使用。スタイリングはとくに巻いたりせず根元で髪の流れを操作し、毛先は梳かしきらないくらいがちょうどいい。

Used Items

L:ヘアオイルに軽めのワックスを混ぜたような、絶妙な質感づくりに適したクリーム。絡まりやすい髪も、するりとした指通りに。R:シルクのようになめらかなスティックタイプのフェイスカラー。頬、まぶた、眉、唇などツヤが欲しい場所にサッと塗れるマルチユース。【PHOTO:©CHANEL】

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ナチュラルとセンシュアルを行き交うボブ

 長めに残した前髪と緩いウェーブは、まさに軽やかさ柔らかさを尊重したもの。毛先を細かく束でとり、ストレートアイロンで全体をワンカール。エアリーな仕上がりが得意のクリームを手にのばしたら、根元から思い切ってわしゃわしゃとほぐす。カールは自然なウェーブへ、髪の根元や中心には空気をはらんだソフトさが。最後に、ベリー色のリップスティックで唇を染めあげれば、本能をくすぐる優美な女性像の完成。

Used Items

L:スタイル2で使ったテクスチャーよりも、ナチュラルな仕上がりを表現できるクリーム。手のひらで広げると、クリームからオイルへと様変わり。エアリーなデザインを叶えてくれるので、ラフな巻き髪におすすめ。R:ふっくらと厚みのある唇を演出するリップスティック。淡いピンクに奥行きを持たせたベリー。

SALON’S INFORMATION

Elin

アンティークに囲まれた、女性がリラックスできる美容室。トレンドを取り入れながら一人一人のライフスタイルに合わせたスタイルを提案している。

Salon Elin
Hair Stylist ERI MORIYA
Edit & Text NENE MATSUMOTO

掲載商品は、本体価格で表示しており、消費税は含まれておりませんのでご注意ください。

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