Cleansing & Wash
ダメージを与えずに汚れを落とす メーク落とし&洗顔のポイント
汚れのダメージから肌を解放する一方で、物理的刺激を与えてしまうリスクも否めない。“洗う” は肌心地と洗浄力の調和が鍵に。
Q1. オイル、ミルク、ジェル、ウォーター… テクスチャーが違うと洗浄力や洗い上がりにどんな違いがある?
「テクスチャーによって以下のような特徴があります。乾燥、混合、脂性といった肌性、もしくはなりたい肌にあわせて選ぶことをおすすめします」しっかりメークの日もあれば下地だけの日もあったり、肌の調子が良い日もあれば生理前は敏感になりやすいなど、状況や状態が定まらない場合は2~3種類のクレンジング剤をそろえて使い分けるのも手。
OIL
メークとのなじみがスピーディ。お風呂で濡れた肌に使えるタイプも多い。
GEL
みずみずしい感触で洗い上がりはさっぱり。*リキッド寄りやオイルジェルなどもある。
MILK
まろやかな感触で肌にやさしい。保湿効果で肌が柔らかく整う効果も。
CREAM
保湿力が高く、すすいだ後の肌にもっちり弾力を感じるものが多い。

- 1. リプレニッシングモイスト クレンジングローション 200ml(Jurlique)¥3800
- 2. D クレンジングオイル 200ml(POLA)¥3600
- 3. オルビス オフクリーム 100g(ORBIS)¥2300
- 4. クレンジングジェル 150g(ORBIS)¥1334
Q2. 洗顔フォームと固形石けんも、洗い上がりに違いがある?
「洗顔フォームには、使用感の良さ、泡立ちに優れている、といった特徴があります。美容成分や油性成分を配合しやすいためバリエーションも多く、しっとり、さっぱりなどタイプもさまざま。固形石鹸は、昔からある洗顔料で使用後はややつっぱり感が出やすいです。ただ、透明石鹸は機械練りの不透明な石鹸より洗い上がりがしっとりします」“洗った感” を堪能できる石鹸が好みの場合、初秋からは美容成分リッチなものを選ぶと良さそう。

Q3. すすぎの水の温度や洗顔後の顔の拭き方によって、肌の負担はそんなに変わるもの?
「すすぎの水の温度は32~33℃がおすすめです。熱めのお湯は肌に必要な皮脂まで取りすぎることになります。髪の生え際やあご周りのすすぎ残しは肌トラブルの原因になるので注意しましょう。また、タオルでゴシゴシと拭くのは物理的刺激となるのでNG。毛足の長いタオルをそっと押し当てるようにして水気を取り、時間をあけずに保湿ケアを」
Q4. 皮脂や汗の分泌が少ない秋から冬、朝洗顔は洗顔料を使わず水やぬるま湯ですすぐのみ。これってNG?
「肌が乾燥しやすく敏感な方は、ぬるま湯ですすぐだけでもOKです。しかし、夜の就寝中にも皮脂が出やすい脂性肌や脂性乾燥肌の方は洗顔料の使用をおすすめします。すすぎのお湯の温度や肌の拭き方についてはQ3のアンサーを参考に、とにかく肌をやさしく扱ってあげましょう」寒暖差が激しい初秋は、朝起きたら肌状態を観察することも忘れずに。
お話を伺ったのは…
伊藤道代さん
ポーラ ビューティークリエーション学部 ビューティーコミュニケーション開発チーム/1991年入社、ポーラの顔ともいえるブランドB.Aからエステティックのための商品まで、20年以上に渡って商品開発を経験した後、美容研究の担当に。現在は、美容のスペシャリストとして美容研究開発チームを率いている。
Photography YUYA SHIMAHARA
Edit SATORU SUZUKI
Edit & Text KUMIKO ISHIZUKA
こちらの情報は『CYAN ISSUE 026』に掲載されたものを再編集したものです。