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photo by Daisuke Hamada

Aegean Sea - Adriatic Sea

絶景のアドリア海を臨む、船の旅。

地中海に連なるリゾートの中でも、エレガントでロマンティックなムードが世界中の人々を魅了するエーゲ海からアドリア海にかけての沿岸。太陽の光を浴びて煌めくコバルトブルーの海が、風情ある街並みを穏やかに包み、引き立てる。濱田さんはこの沿岸に連なる港町を余すことなく眺めるために、船での旅を選んだ。

「2017年、風がまだ冷たい時期にイタリアのジェノバ港から出港しました。エーゲ海からアドリア海を周り、ヴェネチア港へ着港するコース。一般的な旅といえば、都市間の移動に飛行機や電車を利用しますが、船は夜通し移動しているため、目が覚めると昨日までとは違った光景が広がっているのがとても新鮮です。真夏のアドリア海ももちろん絶景ですが、この時期の船上から眺める朝日と夕日は格別。澄み切った海と穏やかな静寂に、五感が研ぎ澄まされるような幻想的で至福の時間でした」。下船後は、海から見た景色と答え合わせをするように、街や建物のディテールを探るのもまたおもしろい。たとえば、自然豊かなモンテネグロの街・コトル。一歩路地へ入ると人々の日常を垣間見ることができ、中世ヨーロッパへタイムスリップしたような錯覚を覚える。

「日本ではあまり馴染みのない船の旅ですが、ヨーロッパでは老若男女を問わずカジュアルに楽しんでいます。情報社会といわれている世の中ですが、まだまだ本やネットからでは得られない生の情報が溢れていることに気づかされます」。レトロロマンティックな船の旅は、自らの五感が何よりの指針だ。

コトル城からの眺望。煉瓦色の屋根と背後に迫る雄大な山々のコントラストは、まるで絵に描いたよう。「コトルは昔、城塞都市として形成されていました。今もなお古き良き中世の情緒が漂う、独特な雰囲気が素敵な街です」。

Items to take on my trip

01_イスラエル製の軍用リュック。02_ネガフィルム。03_財布。04_ストール。05_コンパクトカメラ(CONTAX T2)とその予備電池(4SR44)。06_一眼レフカメラ(CONTAX RTS II)とその予備電池(CR123A)。主に50mmのレンズを付けて、メイン機として使っています。07_パスポートとケース。不要な日本のお金やカード類はここに。08_iPhoneとペン。09_スロヴァキア製のマラソンシューズ。10_MacBook Pro。

Daisuke Hamada – Photographer
1983年生まれ。21歳で渡仏。独学で写真を学ぶ。2008年、Ofr.Gallery(Paris)にて初の個展『living, light』を開催。2009年帰国後、フリーランスとして国内外のエディトリアルを中心に活動。

Edit YUKA ENOMOTO
Text NENE MATSUMOTO

こちらの情報は『CYAN ISSUE 028』に掲載されたものを再編集したものです。

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